こんにちは 技術部の吉留です
5月だというのに 九州では早くも梅雨入りです
以前にも書きましたが 一年で一番いやな時期となりました
現場の工程が 遅れてしまうこの時期は いつも天気予報とにらめっこです
今回は建築業界で いま一番の話題?となっている「ウッドショック」について
少しお話しします
コロナ過で国内の住宅需要が減少すると予測した商社が
先を見越して 輸入量を調整し生産国との契約を行わなかったため
意に反して 住宅需要が拡大した為に 家を建てる為の材料(材木)が不足して
建てたくても建てられない事態が 現在始まっています

再契約すればいいじゃない!
生産国では売らなければ 商売にならないので買ってくれる所(国)に声を掛けます
コロナショックで先に住宅需要が増えると見込んだ アメリカ・中国が
すでに契約をしてしまっている状況で 再契約はできません
なおかつ 中国やアメリカは日本ほど製品の品質にこだわっていないので
生産する側もロスの少ない アメリカや中国との取引を今後もどんどん
増やしていくと思います
当たり前といえば当たり前のことですが
「高品質な材木を提供するのだから 価格を上げないと売りません」となります
ジャパン品質が逆に仇となってしまっています
海外がダメなら国産材で良いんじゃない? 山にいっぱい木が有るし
スギ花粉が減って一石二鳥なんじゃない?
国産材の需要を増やすため 「グリーン化事業」も 現在行われているほど
国産材の需要が減ってきている中 急激な生産は追いつきません
ストックしていた材料ですら ウッドショックの影響で急激に無くなりつつあります
需要が無い事で 林業がそれほど活発でない現状なので 急に増産せよ と言われても
木を植える⇒ 枝打ちなど手入れする⇒ 30年後伐採する⇒ 製材して乾燥させる⇒ 出荷
となるわけで 非常に年月のかかる事業なんです
南方の2~3年で木が育ち すぐ出荷する量産体制が国内では出来ません
現状生えている木をバンバン切り倒したとしても 加工する工場がほんとに少ないのです

加工工場を作れば増産できるじゃない
先行き不透明な現段階で 設備投資を行っても工場が完成するころに
「ウッドショック」が解消するかも知れない中 工場を作る事も出来ないのです
ウッドショックの原因はまだいくつかありますが今回はここまでです
今月来月と先になるにつれ さらに深刻化していきます
どうしても引越し期限の決まっているお客様は本当に早く契約しないと
引越しができない価格が上がるいう事になります
お早目の検討 余裕を持った計画をお願いしています