新築住宅は、賃貸住宅とは性質が異なるので、入居の際に気をつけるポイントがいくつかあります。
特に意識すべきなのは、換気を徹底的に行うことです。
新築住宅では、建築に使用される溶剤や塗料などに含まれる揮発性有機化合物により、シックハウス症候群を発症することがあります。
入居前だけでなく、その後もしばらくは、部屋を常時換気しましょう。
床のコーティングやワックス処理は、家具やインテリアを運び込む前にかけておくのがおすすめです。
新しいフローリングの美しさを保つためには、コーティング剤やワックスを使用するのが効果的ですが、使用するためには、床の上にあるものを一度別の場所に移動させる必要があります。
入居前に行えば、片付ける手間を省けます。
また、新築住宅は空調機器を取り付けなければならない場合があります。
忙しい時期だと、施工業者に工事の予約を取りにくいこともあるので、入居前に完了させておくのがおすすめです。

引っ越し準備に必要なことも、賃貸住宅とは異なります。
新しく設置する家具や家電の配置は早めに決めましょう。
間取り図を見るだけでなく、実際に住宅を見学すると生活のイメージを持てるので考えやすいです。
不必要な家具や家電は粗大ごみとして処理しなくてはならないので、こちらの処理依頼も早めに予約しておきましょう。
ネット環境やテレビ、電話回線を整備しておくことも忘れないようにしましょう。
これらの回線を整備するには、どの方法を選択しても工事が必要ですから、引っ越し前に工事しておき、滞りなく快適な情報システム環境を利用できるようにしましょう。
ガス・電気・水道といった、生活の基盤となる設備は一番重要な手続きです。
この手続きを怠ると、引っ越し先の日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
現住居でライフラインの利用停止手続きを完了させてから、できるだけ早めに関係各所に連絡しましょう。
この他にも、カーテンレールの設置や近所の人への挨拶など、事前に行うべきことは多数あります。

引っ越しが決定したら、様々な手続きを踏んでいかなければなりません。
どのような手続きを、どのような手順で進めるべきなのか、わかりやすくご説明します。
現在の住居が賃貸住宅であれば、退去する1～2カ月前には解約申し出を済ませておかなければならないことがほとんどです。
賃貸住宅だけでなく駐車場を契約している方は、その解約も申請する必要があります。
引っ越しする日が決まったら、できるだけ早く、関係各所に連絡を取っておきましょう。
加えて、引っ越し業者に見積もりを取ってもらうことも忘れないように気をつけましょう。
さらに、お子さんのいる家庭では、証明書の発行や編入試験など、学校の転校に関する手続きも必要なので、事前に確認しておきましょう。

引っ越し前に済ませるべきことは数多くあり、大変に感じてしまいますが、快適に新生活を始めるためには、どれも欠かせません。
何をどのように準備しておくべきなのか、正しく理解しておくと、大切な手続きを見落としにくくなります。
あなたも、適切に引っ越し前の準備を済ませて、楽しい新生活をスタートしましょう。