皆さんはニッチという言葉を聞いたことがありますか？
ニッチという言葉には使うシーンによって意味合いが多少変わってきます。
日常会話では「あなた、ニッチな趣味だね」
なんていわゆるマニアックや風変わりな。。といった意味合いで用いられますね。

建築でいうニッチとは隙間という意味合いが大きく
厚みのある壁をくぼませて作った棚をニッチといいます。

今回はニッチの種類と注意点についてお話しします。

写真やお花を飾りたいなど玄関先や階段の壁を演出したい！
庭で摘んだ季節の花や家族写真などを殺風景になりがちな壁に飾ることで楽しい気分になりますし、生花を飾ると心が豊かになりますよね。

下の写真は玄関を入って正面に造ったニッチです。
お仕事でお疲れの旦那様が帰宅されたときにこちらに生花を飾って癒してあげたいという素敵なご要望から造られました。

廊下の壁にモニター関係を集中させる場合、でっぱりが気になる。。という場合にはニッチを作ってすっきりさせるという方法もあります。上端をそろえるなどきれいに並べればよりすっきり見えますね！
下の写真は洗面所と脱衣所の間の廊下で人の行き来が多いため邪魔にならないようにとのお施主様からのご要望から造られました。

 トイレや洗面など収納が取りづらい空間には小物を置くニッチを作るのもお薦めです。
他にもキッチンなど。。
下の写真はお施主様こだわりのトイレニッチです。
ニッチの奥行、幅などにもこだわって造られました。

いろいろな活用法があるニッチですが、造る前に知っておくべき注意点があります。

造れない場所は。。
外壁側 断熱材が入っているため
耐力壁 地震の揺れや強風など横からかかる力に耐えるための壁にもニッチを造ることはできません。
他にも壁の厚みがないところなどには作れないので打ち合わせの際によく確認しましょう。

1か所作るのにいくらかかるのか確認しておきましょう。

地味に掃除が面倒なのであまりこまめに掃除をしたくない方は作らないほうがいい場合もありますね。

いかがでしたか？
今回は造作ニッチについてのお話でしたがメリット・デメリットをよく考えて素敵なお家づくりに活かしてくだされば幸いです。
ではまた！