無垢材のフローリングとは?

無垢フローリング
無垢フローリングとは、1本の木から必要なサイズの木材を直接切り出して加工した、天然木100%の無垢の床材のことをいいます。天然木独特の芳香や手触りなどの特徴があります。
複合フローリング
複合フローリングとは、合板などの基材の表面に挽き板や突き板、プリントシートなどを張ったフローリングになります。表面だけ加工しているためデザインやカラーバリエーションが豊富で、用途別に種類があるのも複合フローリングの特徴です。
無垢フローリングのメリットは?

1.自然素材ならではの風合いや肌触り
天然木から切り出してできたものなので、1枚1枚木目や色合いが微妙に異なります。その木目や色合いの違いが自然な温かみのある素敵な風合いを演出してくれます。また、多くの空気層を持っている無垢材は熱伝導率が低いため体温を奪われにくく、冷たさを感じにくいので、裸足でも寒さを感じません。
2.調湿作用がある
木材には調湿作用があるため、梅雨などの湿度が高いときには水分を吸収して湿度をさげ、逆に冬の乾燥しやすい時期には水分を放出して湿度をあげるなど、自然に湿度を調節して、部屋を快適に保ってくれます。
3.経年劣化を楽しめる
無垢材は時間の経過とともに、色合いがだんだん変化します。木の種類によって変化の度合いや変化の仕方は様々ですが、無垢材の質感や素材感を楽しむことができます。施工したばかりの状態だけでなく、月日を重ねるごとに出る味わいも魅力のひとつです。
無垢フローリングのデメリットは?

1.コストがかかる
無垢材は加工や施工に手間がかかるため、複合フローリングと比較すると費用が高くなりがちです。ただし、木材の種類や仕上げ、使用する面積によっても費用は大きく異なります。
また、複合フローリングにも種類がたくさんあるため、選ぶものによっては複合フローリングの方が高くなるケースもあり、無垢材だからといって必ず高額になるとは限りません。
2.傷や汚れがつきやすい
無垢材は自然素材のため柔らかく、表面に傷がつきやすいです。しかし、特性を理解してお手入れすると細かな傷や凹みは自分でなおすことができます。木材の種類によっても耐久性は異なりますので、気になる方は耐久性が高い無垢材を選んだり、施工場所に合わせて選んだりするといいかもしれません。
また、無垢材は水に弱いので濡れたまま放置してしまうと黒ずみやシミができる原因になってしまいます。水をこぼした際にはすぐに拭き取るようにしましょう。
3.変形するケースもある
メリットで述べたように、無垢材には調湿作用があることから、湿気を吸収して膨張したり、逆に湿気を放出して収縮やひび割れを起こしたりするケースがあります。変形をすると、フローリングに隙間ができたり、床鳴りが発生したりすることもあります。
無垢材の種類を一部ご紹介!

無垢材に使われる樹種は様々あり、選ぶ種類によって風合いや特徴があります。今回は2つの無垢材についてご紹介させて頂きます。
・オーク
日本ではナラの木と呼ばれ、日本全国で見られるブナ科の樹木です。密度が高く、重くて硬いので、オーク材には高い耐久性があります。さらに、耐水性にも優れているので、水や飲み物をこぼしてしまってもしみになりにくいです。耐久性と耐水性に優れている上に、木目が綺麗で高級感があるので、フローリング材として人気です。
・アカシア
アカシア材は、東南アジアや北米、オーストラリアにも自生するマメ科の樹木です。高級木材のウォールナットに近い材質でありながら、生産性が高いため、ウォールナットに比べて価格は安価です。重厚な材質のため季節による伸縮が少なく、安定性の高いのも特徴です。また、シロアリにも強く、耐水性が高いので屋外でも腐りにくいというメリットも。他にも昔は馬車を支える車輪や車軸に使われていたほど堅くて丈夫な木材なので耐久性にも優れています。
無垢材のお手入れ方法

日々のお手入れ方法は掃除機+乾拭きでお手入れしましょう。板の僅かな隙間に埃やゴミが侵入したまま放っておくと、どんどん溜まってきて固まってしまうことがありますので、時々隙間の汚れも見て、爪楊枝などでかき出してあげてください。次に、半年に1回〜年に1回程度のメンテナンスとしてワックスを塗りましょう。ただし、無垢材の種類や仕上げ方法によって使える・使えない・使える種類などが異なりますので、詳しいメンテナンス方法は、施工会社へ確認して使っていただくと良いかと思います。
拭き掃除とワックスがけが簡単に行えるフローリングワイパー用のシートなども販売されているのでチェックしてみてください。(参考:https://qr.paps.jp/4jmrE)
実際に施工された無垢フローリングを見てみませんか?

5/21(日)だけの限定で完成見学会を開催します!
今回の物件は、「バーチ」と「オーク」の無垢材を実際に施工した二世帯のお家になります。
家づくりは実際に見て、体感してみることが何より大切です。また、無垢材の体験だけでなく、建築家ならではの暮らしの提案や、その暮らしを快適にする住宅の性能も実際に体感することができます。興味のある方はぜひこの機会にご来場ください!